高齢者施設での開催事例~地域と施設が出会って生まれた、交流の一日(城南区 鳥飼)~

鳥飼校区の井田さんは、「子どもたちの居場所となるような場をつくりたい」という思いから、活動できる場所を探していました。ボランティアでの取り組みであるため、できるだけ安価で利用できる会場が条件でした。
そのような中で、福岡市の「スマイルスペースシェア」を通じて出会ったのが、社会福祉法人とりかい(以下とりかい)です。とりかいでは、これまで地域の方向けに健康体操教室などを実施しており、「地域の役に立つ活動であれば使ってほしい」という思いから、特別養護老人ホーム2階のスペースを「スマイルスペースシェア」に登録していたため、井田さんの活動と施設のマッチングにつながりました。
井田さんは、子どもたちの居場所づくりに加えて、「地域のお店や個人の活躍の場にもなれば」という思いから、さまざまな方に声をかけ、「マルシェ」という形でイベントを企画しました。
当日は、子どもたちが楽しめる出店やワークショップが並び、多くの人でにぎわうとともに、施設の職員の方の声かけにより、利用者さんやケアハウスにお住まいの方も参加されました。高齢の方と子どもたちが一緒に駄菓子を選んだり、ワークショップに参加したりするなど、自然な交流が生まれており、輪投げのコーナーでは、ケアハウスにお住まいの方が子どもたちと一緒に列に並び、真剣な表情で楽しむ姿も見られました。

この取り組みは、井田さんにとって「施設の利用者さんと職員の方の日頃の関わり方」を実際に間近で感じることができ、貴重な機会となりました。一方で、施設の職員の方からは、「利用者さんが普段見せない表情で昔の話をされていた」と驚きの声も聞かれました。さらに、ワークショップの出店者からも、「普段は子ども中心だが、今回はさまざまな世代の反応を見ることができて新鮮だった」という声があり、それぞれにとって新たな気づきのある場となりました。
とりかいが単に場所を提供するだけでなく、利用者さんへ積極的に声をかけてくださったことが功を奏し、このような交流に繋がりました。
井田さんの思い、とりかいの協力、そして地域の人々の参加。それぞれが重なり合うことで、新たなつながりと価値が生まれています。