「こども食堂CIRCLE（サークル）」は、リノベーションした古民家で毎週水曜日に開催しています。訪れたこの日は、開始時間の15時半からすでに多くの子どもたちの姿がありました。家のまわりをぐるりと一周できるお庭で、走り回ったり、隠れたり。また、畳の部屋ではゲームをしたり、宿題をしたりと、小学生、中学生が思い思いに夕方の時間を過ごす、まさに「居場所」となっています。

17時になると、遊びや宿題がひと段落してお腹が空いた子どもから順番に食事をいただきます。好きなおかずはお代わり自由。この日はミニうどんのお代わりに子どもたちが殺到していました。途中で足りなくなると、調理担当が機転を利かせてミニラーメンに変更へ。毎回100人近くの子どもたちが訪れるため、運営側は常時大忙しですが、高校生や地域のボランティアさんが代わるがわる来て、お手伝いをしていました。

代表の田代さんは、保育園の運営もされています。忙しい中でも子ども食堂を始めたのは保育園の経験がきっかけだとか。小さな子どもたちはお腹いっぱい美味しいものを食べると満たされ、たくさんあそんでぐっすり眠ると機嫌もよくなり、すると保護者も心穏やかに子育てができる。その良い循環が生まれる様子から「食は生きていくうえでの根源」だと感じたそうです。乳幼児期だけでなく、学齢期の子どもたちにも好きなものをお腹いっぱい食べてほしい、健やかに育っていくサポートをしたい。こども食堂CIRCLEにはそんな思いが込められています。

会場の古民家は元々空き家になっていた場所で、田代さんが子ども食堂の場所を探しているときに大家さんと出会い、貸してくださることになったそうです。開催日には大家さんも犬の散歩で立ち寄られることがあり、たくさんの子どもたちが楽しく過ごす様子を、嬉しそうに見守られているとのことでした。

小学生はもちろん、中高校生や小さな子どもを連れた保護者たちも定期的に訪れ、くつろぎと交流の場所になっているこども食堂CIRCLE。4月からは「放課後に勉強する場所がない！」という中高生の声に応えて、子ども食堂とは別の曜日に中高校生の居場所としても開放していくとのこと。今後ますます地域の誰でも自由に利用でき、思い思いの時間を過ごせる、そんな笑顔あふれる居場所になっていきそうです。

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こども食堂CIRCLE
開催場所：中央区平尾浄水町4-15
開催日時：毎週水曜日　15:30~19:00
https://www.instagram.com/circle_hirao/