高齢者福祉施設での開催事例 ~アソシエキッズわひがのWa~ (東区 和白東)

子ども食堂「アソシエキッズわひがのWa(わ)」は、高齢者福祉施設「アソシエ和白」の一部屋で、毎月第4土曜日に開催されています。訪れたこの日は、会場がオープンする13時よりも前から子どもたちが列を作って待っていました。

この日のメニューは、カレーライスとスープ。すぐにカレーを貰いに行く子もいれば、家で食事を済ませて遊びにきた子、施設に隣接している公園へ「遊びに行こう」と運営メンバーを誘う子など、みんな自由に楽しんでいる様子。ここは子どもたちが思い思いの時間を過ごせる居場所です。

わひがのWaの代表の伊藤さんは、アソシエ和白の施設長でもあります。子ども食堂を始めたのはコロナ禍がきっかけでした。当時、アソシエ和白を利用する高齢者と施設外の人とのつながりが希薄になる中で「地域の子どもたちも同じように寂しい思いをしているのでは?ちゃんとご飯を食べれているだろうか?」と心配になったそう。困っている子どもたちが駆け込める居場所をつくれないか。アソシエ和白なら365日24時間、いつでも施設職員が常駐している。この場所を地域の子どもたちに知ってもらい馴れ親しんでもらうことで、困った時の拠り所になれないかと考えたそうです。

そんな時、社会福祉協議会が主催する子ども食堂ボランティア養成講座が開催されることになり、そこで現在の運営メンバーと出会い、わひがのWaがスタートしました。

子ども食堂の運営メンバーは、アソシエ和白の職員の他、元小学校の先生や民生委員、大学生、友人に誘われて参加した地域の方々です。子どもたちが食事をしたり遊んだり。楽しくニコニコしている姿を見るのが幸せを感じる瞬間とのこと。運営メンバーだけでなく、施設にいる高齢者も目を細めてその様子を見守っており、子どもの笑顔に元気をもらっているようでした。

わひがのWaには、立上げ当初から「高齢者と子どもが交流する『地域のふれあいの場』になってほしい」との願いがあります。最近少しずつ、子どもたちがおばあちゃんに絵本を読んでもらったり、トランプで”神経衰弱”を一緒に楽しんだりと交流が生まれているそう。願いが叶う日もそう遠くはなさそうです。


アソシエキッズわひがのWa
開催場所:福岡市東区和白東1-25-11 グループホーム・小規模多機能ホーム アソシエ和白
開催日時:最終土曜日 13:00-16:00